「相手に寄り添うことが大切」とはよく言いますが、本当にその通りで、コーチングとは寄り添うこと、といっても過言ではなく、それができないと成り立ちません。いつからか『寄り添う』という表現がされるようになり、今では日常的に使われる言葉になりました。
では、寄り添うとは、具体的にどういうことを言うのでしょうか。「相手の気持ちに共感すること」とか、「親身になって気持ちを理解しようとする」などのイメージを抱く人が多いと思いますが、それらはどれも間違っていません。相手の感情や心の状態を感じ取り、そっとそばにいる、といったところでしょうか。
いろんな場面で『寄り添う』ことを求められると思いますが、ここでは、そんな時に気をつけなければならない『3つのポイント』をお伝えします。
①「寄り添ってあげよう」と思わない
寄り添って”あげる”という人に「一緒にいて欲しい」とは思わないものです。『〜してあげる』というスタンスで行動すると、ついお節介になったり、『上から目線』になりがちです。立ち位置は、上や下でなく『横』です。
②相手が望まないことはしない
寄り添うとは、相手の気持ちに沿うことで、『相手がして欲しいと思う以上のこと』をしないことが大切です。「自分ならこうして欲しいから」というのは、あなただけの欲望であり、あなたと相手は違います。相手の気持ちを感じ取るためには、日頃から相手の性質や傾向などを知っておく、または知ろうとする努力が必要かもしれません。
③『自分』を全面に出さない
いかにも「私、寄り添っています」とアピールしないことです。「ちゃんと聞いていますよ」「その気持ちを分かっていますよ」「共感していますよ」という、『できている自分を認めてもらう』ことが目的になってしまってはいけません。寄り添うのは、あなたのためではありません。あくまでも、相手のためにすることです。
どうでしょうか。もし、一つでも当てはまる点がある人は、そこを意識して寄り添うようにしてくださいね。