明確な記憶のある中で、初めてそれを経験したのは、中学3年生の時でした。
夏休み前のある日、当時の国語教師から「これで読書感想文を書いて欲しい」と言われ、詩集を渡されたのでした。詩なんか読んで、どうやって原稿用紙5枚も書くのさ、と思っていた私。
読んでも読んでも、意味が頭に入ってこない。けれども、ある一編の詩を読みながら、イメージひてみようと目を閉じた瞬間、目は閉じているのに目の前に黄色い花畑とその向こうに小川が流れる景色が広がったのでした。
その時の、風景を見ていた詩人の心が分かる、、、というよりも、その詩人の心に確かに同化した感覚がありました。詩人の感情がどんどん溢れてきて、それを文章として表すのに手が追いつかず、気づけば原稿用紙8枚ほどを一気に書いていました。
あれが、初めての『不思議な体験』でした。
それからは、誰かの話を聴きながら『思いを馳せる』だけで、その人やその人の話に出てくる登場人物の心や感情がリアルに入ってきて体感することが当たり前になりました。見ず知らずの人の話でも、そこに思いを馳せると、急に悲しさに打ちひしがれ涙が溢れて嗚咽したり、腹が立って熱くなったり、淋しくて心細くなったり、と、その話のあらゆる登場人物の感情が入ってくるのです。
そして、それが人間関係のもつれ、トラウマ、インナーチャイルドの解消などに繋がることが分かっているので、それを言語化するのにとても忙しく、目を瞑って一気に言葉にすると、目を開いた時には、話したことを忘れている、、、とまぁ、きっとはたから見ると不思議なことをしていたこともありました。
今では、それらをコントロールできるようになっているので、意図的にその話の中に『入っていく』ことで、必要な人の感情を受け取るようにしています。
その『不思議な体験』を通してアドバイスすると、された側の人は、「言い当てられた」「スッキリした」と満足するからか、ほとんどの人が行動には移さない、という事実にも直面しました。
そんなこともあり、コーチングにシフトしたのですが、コーチングではクライアントは行動してくれるのですが、考える時間や自分と対峙する時間が長いため、結果が出るのには非常に時間がかかります。
なので、私が提供するコーチングセッションは、フィードバックしながらの対話の中で、時には伺った話から受け取った景色や感情などを、ヒントとしてお渡しすることもあるため、通常のコーチングよりもスピードアップする傾向があるようです。
深いトラウマ、悲しみなどに悩み、不安に押しつぶされそうな貴方や、貴方と関係のある方の感情や想いなどを受け取り、お伝えします。そして、目標に向かって対話することで、貴方の理想に近づいていくのです。
これが私のセッション内容ですが、実は、企業研修の中で行うことのある公開コーチングでも、こういったフィードバックを、必要に応じて行っております。
お悩みの深い方、誰にも言えずにいるが誰かに聞いてもらいたい方、などは、是非単発セッションをお試しください。