コーチングを学びはじめたばかりの頃。
「まだコーチングだけでやっていくには早い」
「あんな知識やこんな知識も必要かも」
と、なんやかやと言い訳をして、コーチングから1年半も離れていた時期がありました。
やり続ける自信がなかったし、できるようになると思えなかったから。最初から『できるようになる』という保証みたいなモノが欲しかったのです。
当時の私、ただ自分が何かをしたい、という気持ちがあっただけで、本当はそれをやらなくても生活できたし、何も困らない状況だったから、できるようになるかどうか分からないのに、時間やお金をかけてまで、自分を変えてまで、取り組まなければならなさそうなコーチングを、本気でやらなければならない理由は何もなかったワケです。
コーチングから離れた時期は、人にアドバイスをすることを仕事にしていました。
けれども、「アドバンスだけじゃ人は動かない」と痛感し、コーチングに戻ってきました。
そうして、コーチングを改めて学び、それまで逃げてきた『己を知る』ことをトコトンして、コーチング的な関わり方、考え方、物事の捉え方など、コーチングを日常に浸透させたことで、「どれもこれも、これまでの全ての経験は、今の私に何らかの形で生きている」と思えるようになり、結果的に格段に生きやすくなりました。
今思えば、コーチングに出会うまでの私、またコーチングに出会ってからも、自分に落としこむまでの私は、「これさえやっておけば、これだけできるようになるから大丈夫」と、誰かに言ってもらいたかったのでしょう。
でも、実際に、誰かに言われても、ちっとも安心はできませんでした。
結局は、自分で自分に「大丈夫」と言えるほどに、自分のことをどれだけ信じられるのかが大切なんだと気づいたのです。
うまくいかない!と思うことがあるならば、次の一手に走る前に、まずは基本に戻ること。
目の前のことを、一つ一つ、丁寧に。自分のことを誰よりも信じて。
私がいつも意識していること。改めて、自分への戒め。