ポジティブな社員は、なぜポジティブになったのか

「すごくポジティブな社員がいるんですよね。どんなトラブルや問題が起こったりしても、全然問題ないっすよって、いつも前向きで、大丈夫か?って声かけても、何心配してるんですかって逆にハッパかけられたりするくらいで」

これは実際に、経営者Aさんから聞いた話です。
※経営者Aさんからご了解いただき、記事にしております

このポジティブ社員さんの話を聞いて、あなたはどんな印象を持ちましたか。

・頼もしくてリーダー向き
・こういう社員がいると、社内の雰囲気が良くなりそう
・ポジティブさを、うちの社員も見習って欲しい

そうですね。

けれども、このポジティブ社員さんは、こう言いながらも実は自分自身に言い聞かせ、自身を鼓舞しているのかもしれません。

「ものすごくシンドイ、吹っ切らなければならなかったことがあり、最終的に辿り着いた自分なりの結論をあえて声に出し、自分に言い聞かせて来られた方のようですね」

とAさんに伝えると、

「え、そうなのかな。彼は多分、元々ポジティブだと思うんですけどね」と。

けれども、それからしばらくして、Aさんに言われました。

「以前話していた彼と、この間色々と話をしてみたんですよ。そうしたら、彼は小学校の頃、父親を交通事故で亡くしたそうで、母親が女手1つで子供3人を育てて来たって話してくれました。彼は長男で、結構苦労もしていたようです」

ポジティブは、ネガティブを撥ね返すための手段であったりもします。

もちろん、元々ポジティブな人もいるかもしれませんが、私の経験上、ほとんどのポジティブ思考の人は『何かを乗り越えてそこに辿り着いた』という人がとても多いように思います。

そんな視点で、社員一人一人を見てみると、また違った『顔』を発見するかもしれません。

ちなみに、そのポジティブ社員さんは、まもなくリーダー職になり、今では部下のメンター的存在になっているようです。
※メンター的存在になるまでに、彼には色々と試練がありましたが、それはまたの機会に!

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